高齢者を安心させるための介護職の心構え

介護職の大きな特徴の1つは、人と接する仕事という点だ。これは介護職にとって必要な心構えでもある。利用者の尊厳を守り、安心して介護を受けてもらえるような行動が求められる。施設のルールだからと、利用者の意見を無視して介護を提供するのは大きな問題だ。利用者の立場になって考え、利用者が安心できるケアを想像してみることが大切である。利用者と接するときは、挨拶や言葉使いに注意が必要だ。多くの職員にとって利用者は目上の方なので、口調は柔和で丁寧に、敬語で話しかけるようにする。利用者と親しくなるケースもあるが、友人同士で話すようないわゆるタメ口は使わないように注意しなければならない。難しい言葉を使わずゆっくりと話すのもポイントである。利用者やその家族と会ったときには、はっきりした声で挨拶をする。毎日挨拶を繰り返すことは相手に心を開いてもらうことにもつながるので、車椅子に乗っている方にはかがむなどして目線を合わせて挨拶すると良い。

介護職の特徴の2つ目は体力が必要な仕事であるということである。体力づくりのためにも、日頃から筋トレやジョギングなどに取り組むようにすると良いだろう。腰痛を予防するためにストレッチも行っておきたい。夜勤のある介護職は、睡眠のリズムが乱れやすい傾向にある。そのため、質の良い睡眠を取るように工夫することも重要だ。不規則な生活を乗り切るために、枕や布団などの寝具にこだわったり寝る前の過ごし方に気を配ったりすると良い。体力づくりや良質な睡眠を取るための取り組みなどを心がけるなど、働く自分を労る方法も把握しておきたい。利用者、家族、介護職としての自分のためにできること⇒⇒http://anshin-kaigo.biz